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山口博愛病院 職員のブログ

病院、関連施設での日々の出来事や、スタッフのお仕事日記などをお伝えして行きます★

災害支援ナースの活動について~熊本地震~

私は、山口博愛病院で災害支援ナースをしている齊藤です。
今回は、その活動内容を報告します。
 
この度、日本看護協会からの要請で5月29日からの4日間、熊本県の益城町で災害支援ナースとして活動しました。 今回の活動場所は益城町の避難所となっているホテルで、その地域では避難所泊、車中泊、テント泊を含め300人弱が被災後1か月経ってもまだ避難生活を送られていました。また、長期化した避難生活に疲労困憊しておられ、未来の見えない不安を抱え日々を過ごされている様子がみてとれました。
 まず、そんな私たちのミッション内容は、避難所における住民の皆様の健康・増進を目的に身体面や心の支援を行い、生活の再建に向けた支援や調整を個々の疾病やQOLに配慮して行うというものでいした。具体的には、健康相談、血圧測定、避難所内の定期巡回や訪室、感昌症状や倦怠感の訴えのある方の対応、怪我の処置を行いました。また、会話を持ち行動を促し日中の覚醒に努め、生活のリズムを整えられるようにしました。
 特に力を注いだのが「集団感染予防」と「自立支援連携」でした。「集団感染予防」については、手洗い場の手洗いの声掛けやマスク交換指導と手指消毒指導、掃除やゴミ回収などの環境整備を行うことで感染に対するリスクをなくすよう努めました。 「自立支援連携」については”自分たちで出来ることは行ってもらうこと”を目標に、自己血圧測定が行えるよう指導しました。そして、保健師、心のケアチーム、DPAT(災害派遣精神医療チーム)などの多職種のチームと巡回、申し送りを行い連携をとりました。
 長期臥床状態や車内泊の閉鎖空間での同一体位によって病態の悪化もあり、治療が必要な方にはかかりつけ医の受診を依頼したり、下肢の浮腫がある方には、ケアマネージャーやこころのケアチーム、保健師と連携し、フットマッサージの実施、日中の活動量を増やすことや減塩食の導入、治療食ボランティアへの依頼を行いました。震災後に活力が低下して認知症状が悪化したした方には、ケアマネージャーの介入依頼したり、デイサービスの利用ができないか等を保健師に繋ぎました。
 最終日の支援は、、被災者の方々が福祉避難所へ機能が変化するため狭い空間に移動することに伴うストレスなどの悩み相談に応じました。その都度傾聴して、JRAT(大災害リハビリテーション支援団体)に依頼をしました。
 おわりに、今回派遣に参加し、どのようなニーズがあって、私たちに何ができるのか、誰のために何をすべきか考えさせられました。看護師として日々積み上げてきた知識、経験に基づく判断がどれだけ重要であるか学びました。
 被災地では全半壊した家屋の撤去作業や仮設住宅への入居が進むなど復興への歩みを始めていましたが、今も頻発する地震や阿蘇山の噴火、猛暑、豪雨にも見舞われ、複合的な災害の様相を見せ、今も終息してはいません。災害はいつ起こるかわかりません。日々の心構えと準備が必要となってきます。
 しかし、どれだけ備えをしていても予期せぬことは起こります。その災害が発生した際、看護師としてできることを、できる場所で皆様の支えとなれるように日々勤勉、スキルアップしていきたいと思います。

山口博愛病院 看護師 齊藤香理



災害支援2
災害支援3
災害支援1


[ 2016/11/09 12:26 ] 未分類 | TB(0) | CM(1)
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[ 2017/06/23 17:54 ] [ 編集 ]
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